top of page
特集記事

森の中へ


2015年4月29日。

最高気温28.2℃ 今日の秋田県は日本一の暑さだったらしい。 まだ4月だというのにこの暑さはありえないな。 しかし、暑いという感覚の他に「新緑の美しさ、ほどよい風、土と木の香り、鳥の鳴き声やせせらぎの音、緑に囲まれながら食べるご飯」といったようなことが「目で、耳で、鼻で、肌で、味覚で」感じることができる。 毎度のことながら人間に生まれて良かったと思える瞬間だ。 この自然を大切にしたいなぁ。 そんなことを初めて思ったのは、23歳で秋田に帰ってきた頃のこと。 それからはこういう時間を大切にするようにしてる。 結婚して子どもができてからもそれは変わらない。 全て用意されている世界に嫌気がさして、楽しまされてる自分が居ても、自ら楽しもうとしている自分はいなかった。 ひとつ例をあげると、限られた生きる時間をテレビに支配されたくないと思った瞬間からは、テレビはほとんど観ることがなくなった。 雪国に必要不可欠な暖房器具は薪ストーブにし、あえて手間のかかる生活にシフトしてみたら、それが当たり前になって不思議なことに大変だという感覚がなくなった。 今は薪割りシーズン真っ只中。 チェンソーで丸太を切り、斧で薪を割る。 エンジンの匂いを嗅ぐと春が来たなという感じがして、斧で割った瞬間に広がる木の香りが、今年もよろしくお願いしますという気になり、身が引き締まる感じがする。 人間って不思議だよなぁ。 気持ちひとつで世界を変えられる。 素晴らしいテクノロジーだと思うよ。 森の中を歩きながらそんなことを考えてると、心から両親に感謝するんだ。 子ども達にも伝えていきたい。 そして、子ども達が人として心から楽しめるような未来を考えていきたい。 身近な自然だからこそ大切にしていきたい。 心からそう憶うんだ。


最近の投稿
タグ
まだタグはありません。
bottom of page