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特集記事

Development process of digital camera.


今日はデジカメの現像処理について少々お話を。

フィルム時代の色味は、フィルム自体の精度やラボでの現像や焼き付け過程で調整してもらって初めて成り立つものだった。撮影者側と現像する職人側で意思疎通が図れていないと、なかなか自分の気に入った仕上がりが難しかった。そしてデジカメ時代となった今では、それらが全て撮影者が撮影の意図に合わせて現像処理を行うことができるようになった。

処理をざっくり分けて3種類。

1.撮りっぱなし、補正無しのそのまま。(但し高い撮影技術を要する)

2.濃度・カラー・彩度等を組み合わせて調整し、写真自体のテーマや雰囲気によって表現を変えて、元の素材を活かしながら行う処理。

3.修正や加工を最大限に活用してアートに近い感覚で仕上げる処理。

僕がこの中でもっとも活用している現像処理は2である。その理由に、自分の仕上げたいイメージが必ずしも撮影の段階で決定できないことや、加工をし過ぎて素材自体の良さを壊してしまうことなどが上げられる。

ここで言う現像とは、あくまでも写真をより魅力的にするために。僕の場合、撮影することと同等の行為と考えている。撮影するのが技術者であれば、現像するのも技術者である。

つまり、デジカメ撮影で必要なのは、設定や場所決め、タイミング、構図等の撮影技術ももちろんだが、「仕上げたいイメージを自分自身で強くもって、自分で納得のいく現像技術が身に付いているかどうか」ということである。

写真撮影という項目での、たったひとつの過程に過ぎない現像処理。日々、精進である。

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