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特集記事

Tenkara Rod Co.


先日、高校時代からの友人で、現在は釣り雑誌や釣りイベントに出たり何社かのスポンサーが付いてたりなど、その業界では忙しく動いているMから魚釣りの同行撮影依頼の連絡があった。

それならまず釣りのことを少しでも知っておかなければと、以前から渓流釣りに興味があったことや、何を買ったら良いのか全くもってわからん、などということを伝えたら「テンカラが良いんじゃない?」の一言。 しかしながら、たったのその一言で悩んでいたものが繋がったような気がした。 実は以前にテンカラに興味を持っていた自分がいて、コンパクトだし日本の伝統工芸品のような竹を使用した和竿なんて渋いよなぁなんて漠然と思っていたからである。

どうせならできるだけコンパクトなのが欲しいなということで、パソコンを起ち上げ、試しに「ウルトラライト テンカラ」でググってみたところ、以外な角度からその答えは出たのだ。 それが上の写真の「Tenkara Rod Co.」なる米国ブランドである。

同じ米国発祥の、この「Tenkara Rod Co.」より有名なブランドで、ウルトラライトハイキングのコミュニティサイト「Backpacking Light」の年間ランキング2012年、2013年と2年連続で選ばれ、米国で少しずつファンを増やしている「Tenkara USA」というものもあるらしいが、僕的にはこっちの「Tenkara Rod Co.」がデザイン面・ブランド立ち位置なんかが、すっかり気に入ってしまった。

日本の伝統的な和竿にはすごく興味があるが、それはもう少し歳と経験を重ねてからのお楽しみにとっておいて、今はこんな感じが自分に合っているような気がする。 ハイカーズデポの土屋さんや世界的なロングトレイルというワードを皮切りに、日本でもすっかりウルトラライトの歴史的背景が定着し、登山という趣向からハイキングやトレッキングという流れに変わってきている。(僕にはまだまだウルトラライトにする経験値も装備も備わってないが…) しかし個人的にも、登山が好きというよりかは森の中に入って写真を撮りながらのんびり散策するのが好きで、それにテント泊が盛り込まれると最高だろうな〜なんて思ってる。夜は焚火で暖をとって星を眺め、朝は日の出を浴びたりしてね。なんかもっと人間らしいことがしたいっていう。 いつか子供たちには体験させたいと思っている。

何かをしに行くというよりかは、そこに行くから何かをするということなのかな。 つまり、そこで食事をしたいから釣りをするというスタンスが良い。(釣れない前提でw)

これは微妙なニュアンスの違いかもしれないが、わかる人にはわかるというところだと思う。

「釣りこそ我が人生!」てな感じで、心から魚釣りを愛している友人から言わせると「何言ってんだ」だろうが…。 けん玉もそうだけど、米国のデザインセンスやはっきりとした目的を持つ姿勢には、毎度脱帽させられる。 母国から教わる素晴らしいこと・美しいことはもちろんたくさんあるけれど、他国から教わる文化の違いやセンスの幅をこれからももっともっと尊重していきたいと思う。 国のトップといわれる方々も、お互いを尊重し合ってうまく共存・共生していけば良いのになって憶う。

一部の国民は、もうすでにそれをしているのにね。

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